法人の概要

設立趣意書

 われわれは、医師として地域社会の医療向上のため精進を続けているが、その母体は各地域の医師会組織のみであり、散発的な施策しかなし得なかった。

 ここに医師としての高い次元と国際的視野に立って医術の本質を見つめるとき、その社会的役割が充分生かされていないことに気付くものである。日進月歩の医学に即応する組織と設備を充実することが、私学における医療機関の焦眉の急であるばかりでなく、日本の医学界にとって極めて重要な問題である。

 しかしながら、私学において充分な教育研究設備を持つことは至難であり、資金の調達に苦慮している現状にある。

 これに対処しようとするも、個々の力では難関が多く、成果は期待できない。われわれは、私学における医学教育研究の充実のために浄財を集め、大学の維持経営を援助すると共に、医学研究者に助成を行い、現今の医学教育界の姿勢を正し、次代を担う医師の倫理高揚にも努める必要があることを痛感する。

 かかる見地に立って、われわれは医師集団と一般有志の出資金を基本財産とし、財団法人を組織することにより、公共機能をより発揮することが可能であると考え、ここに有志相はかつて本「財団」を設立し、もって日本医学の発展に寄与せんとするものである。