顕彰実績(昭和上條医療賞)

受賞詳細

地域医療貢献部門 <地域医療>

加納 治男先生 

大阪市西成区医師会、大阪市医師会学校医部の要職を長年務められ、地域医療、学校保健に大いに尽力されました。大阪市学校心臓検診の中に、日本で最初の川崎病検診を取り入れ、これを公費負担としました。また、厚生労働省に働きかけ、麻疹・風疹の2回接種、MR予防接種の実施を実現しました。以上の功績により、平成16年に「地域医療および学校保健活動」貢献功労者として、日本医師会最高優功賞を受賞されました。

川手 信行先生 

リハビリテーション医師として、「在宅障害者の生活支援」の確立を目指し、昭和大学病院近隣の3区の保健・福祉・行政と連携した地域リハ活動を推進しました。3区の関係者との「地域リハ懇談会」の継続的開催、品川区と連携した「リハ専門チーム」の主導、東京都の事業「区南部地域リハ支援センター」事業への参加、3区の「在宅高次脳機能障害」の支援、など在宅の障害者に対する多様な支援活動を行っています。

髙  錫健先生 

横浜市の貧困地区で、社会的弱者に対する医療に長年にわたり大いに尽力されました。貧困やアルコール中毒など、地区特有の背景を持つ患者に対して、日々の初期医療に努められるとともに、地域のリーダーとして、様々な団体と連携して活動しています。地区の行政に働きかけ、医療保護や住民登録の申請を誘導し、依存症治療支援団体、生活支援団体と協力し、介護保険の定着や精神科医の参入等の支援を行っています。

松家 治道先生 

札幌市医師会会長として、長年にわたり各種健康教育活動を積極的に指導し、札幌市民への健康教育活動と医療啓発活動に大きく貢献されました。家庭医学講座を年8回・計257回、市民健康教育講座を年31回・計954回、地域健康教室を年33回・計795回、市民医療フォーラムを計10回開催され、多くの市民の健康意識の向上につながりました。以上の功績により、平成18年に日本医師会最高優功賞を受賞されました。