受賞詳細
医療法人社団 鳳優会 理事長
藤元 流八郎 先生
(東京都品川区)
「難治性疾患(難病・癌等)の在宅管理の推進活動」
在宅医療黎明期から20年間にわたり、神経難病・がんなどの難治性疾患を中心に多くの患者に対して、グループ内の多職種と連携して訪問診療・在宅医療を行っており、1500人以上の患者に関わった。さらに在宅脳神経内科センターなどのセンターを設立し、大学病院とも連携して高度な在宅医療を提供した。地域での啓発・教育活動として、講演、発表、勉強会、認知症カフェなどを開催するとともに、医療系学生の在宅医療実習も積極的に受け入れている。幅広い在宅医療の提供と在宅患者への支援体制の強化を進めたことは、昭和上條医療賞受賞にふさわしいものと判断させていただきました。
多摩小児在宅歯科医療連携ネット代表
田村 文誉 先生(日本歯科大学 教授)
(東京都小金井市)
「東京都多摩地域における医療的ケア児への在宅歯科医療の普及」
在宅療養を行う医療的ケア児(有病児、障がい児)の早期から適切な在宅歯科医療を行うために、多摩地域の在宅歯科医療が可能な歯科医が歯科医療連携を強化するとともに、連携システムを共有する「多摩小児在宅歯科医療連携ネット(通称:たましょう歯ネット)」を構築した。後方支援病院とも連携して、口腔内疾患や摂食嚥下障害の対応も行う。また、各種の部会を作り、小児在宅歯科医療の普及・啓発活動を実施した。こうした活動を継続するとともに、地域での活動のすそ野を広げたことは、昭和上條医療賞受賞にふさわしいものと判断させていただきました。
地域つながり推進委員会代表
宮地 紘樹 先生(掛川東病院 病院長)
(静岡県掛川市)
「ソーシャルキャピタルを活用したコミュニティケア」
掛川東病院では、地域のソーシャルキャピタルとして地域コミュニティの強化を図る様々な活動を展開。地域の医療従事者が医療知識の共有や症例検討を行う多職種連携の会「さてつ」、地域住民との交流を促進する「ざつだん」の定期開催、地域コミュニティの活性化を目指した「たわわ」プロジェクトの「希望の丘マルシェ」、「POTLUCK PARTY」の開催など、医療に限らず地域全体のつながりを創出し持続可能な地域医療モデル実現のための取組みを実行した。病院や地域の多職種、市民の方々と広く連携して地域のつながりを活かしたことは、昭和上條医療賞受賞にふさわしいものと判断させていただきました。