
Q 壱岐で地域医療活動を行った動機

江田
子どものころから自転車に乗って雨の日も、風の日も島中を往診する父について回っていました。その父の背中を見て、自分もこの道に進もうと思ったのです。
Q 壱岐での地域医療が抱える課題とは

江田
3つの大きな課題(医療、救急搬送、介護)があります。
1つは本土と島の医療格差(医師不足、専門医不足による医療水準の低下、病院の老朽化)です。平成25 年からは10 年来不在であった外科医も4名となり、専門外来も充実させることができました。
2つ目の救急搬送については、離島ということもあり、長崎県大村市の国立長崎中央病院への搬送しかなく、要請から搬送までに約2時間を要していました。そこで、県外の福岡県と自衛隊に協力を要請して、ヘリコプターによる搬送が可能となり、現在では壱岐から福岡市内の病院へのドクターヘリも運行するまでになりました。
介護については、過疎化・超高齢化が進む中、介護・福祉施設の整備がほとんどなされていませんでした。地域の協力もあり、現在は老健2か所、特養4か所、グループホーム3か所、障害者支援施設2か所、在宅支援センター1か所、訪問看護ステーション2か所が設置されました。ほとんどの患者さんが自宅で看取られる方が多いのも特徴でしょうか。
Q 学校保健活動で特に力を入れたことは

江田
保健活動に力を入れたのは、責任者同志で飲むことから始めました。責任者が結束しないと始まらない。上條医療賞のタイトル(「離島壱岐の学校保健活動の躍進は飲みnication」)にも挙げた「飲みnication」ですが、「呑み」とすると、さも吞兵衛みたいに聞こえるので、あえて「飲み」にしたのです(笑)。
Q 病児病後児保育室「えだまめちゃん」の取り組みについて

江田
小さなお子さんを抱えた親御さんが、子供が病気になり預けることができず、仕事を休むケースが少なくありません。このような状況でお子さんを一時預けできる施設があればよいと考え、市の委託事業としてスタートしました。公務員など転勤される方が多く、年間の利用者は300人を超えていましたが、コロナ禍になり減少しました。

